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zoom RSS 紙芝居で「東京大空襲」@

<<   作成日時 : 2009/03/28 06:22   >>

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この紙しばい(「春になったらいっぱいね」)は、2004年8月東京大空襲記念集会で朗読された同名の小冊子を元にしています。作者は東京・江東区に住む絵本作家の吉村勳二・ミヱ夫妻。その冊子のあとがきに次のようなメッセージが書かれています。

  東京大空襲59周年によせて
  
  春になったら いっぱいねあやちゃんのうたがきこえるにこめたメッセージ

 今日も買い物先で、バスのなかで、公園で、原っぱで、あやちやんに出会います。あやちゃんもまた、としちゃん、みっちゃん、かずくん、たけちゃんにいちゃん、おじさん、おばさんたちにであいます。
 街は人とひとが出会い、人とひとが交わり、結びついて生きています。この町に、60数年前のおしよせた戦争を語り続けることは、この町やこの国の、世界中の人たちが行き続ける道にもつながります。
 この町から、あの町から、あやちゃんたちのうたが聞こえてきます。
 しかし、今この時も戦いにおびえ、傷つき、死んでいくあやちゃんたちがいます。約60年間、戦争をさせなかった国の一人として、一日も早く世界のどの町からも、あやちゃんたちの明るいうた声が聞こえてくることを願いつつ、この話を書きました。体験者のお話と合わせて活用していただければと思います。

   2004年3月  東京都江東区南砂在住  吉村勳二・ミヱ
@
画像
あ や「おんまの おやこは
なかよし こよし ・・・・・・」(*1)
ほら、あやちゃんのうたがきこえてきたよ。

『春になったら いっぱいね』の 
はじまり、はじまり・・・・・・

      −間ー

あやちゃんは、二さいになった。
あやちゃんは、ぬのぶくろをふたつかたにかけて出かけた。
横丁の角を曲がると、馬やのおばさんに出会った。
馬やのおばさん 「おや、あやちゃん、おでかけかい」
あ や「うん」
馬やのおばさん 「だがしやさんだね」 
あ や「うん」
      −少し間ー
あ や 「おんまの おやこは
なかよし こよし ・・・・・・」(*2)
      −抜きながらー
つぎの横丁を曲がると、
小さな池のそばに、だがしやさんがあった。

【注】*1-小さな子が歌うように出だしだけを歌う *2-歌声だんだん遠のく

●この紙しばいに描いた時代と地域
1944年(第二次世界大戦末期)〜1950(昭和19〜25)年頃。東京の下町

●登場人物・年齢
・あやちゃん(2〜3歳) ・だがしやのおばちゃん(50〜60歳) ・馬やおばちゃん(30〜45歳)
・馬やおじちゃん(30〜45歳) ・たけちゃんにいちゃん(6〜8歳) ・くにちゃん、たかちゃん(4〜5歳)
他にあやちゃんのおかあさんと妹、たけちゃんのおかあさん等。

【挿入歌解説】
「オウマ」=国民学校新教科書『ウタノホン 上』初等科一年生用に初登場の唱歌。教科書では歌詞表記はカタカナ。つまり、日本の戦争が最も激しかった頃に歌われたことになるが、むしろ戦後によく歌われた子供の歌として知られている。国民学校=1941(昭和16)年小学校が国民学校に改められた。
       
作詞・林 柳波=群馬県沼田市出身。他に童謡「ウミ」など、子供の歌を多く作っているが、調子の高い愛国唱歌のようなものはのこしていない。

作曲・松島つね=日本最初の女性作曲家

A画像
このお話は、今から60年ほど前
そう、あなたたちのおじいちゃん、おばあちゃんの
小さいころかなー。
日本がせんそうをしていたころの
東京の下町のお話だよー。

だがしやさんにはね、
三丁目のとしちゃん、
だいくのおじさんちのみっちゃん、
かずくんも来ていた。
あやちゃんは、しっかりにぎっていたお金を
そっと、だがしやのおばちゃんにわたした。
お金はあったかくなっていたんだ。
だがしやのおばさん 「きょうは、あやちゃん、なんにする」
あ や 「あの、あの、うっ、うが・・・・・・、おばぁたんの・・・・・・」(*3)
だがしやのおばさん 「あやちゃん、これかい、そうだね、ふ・が・し・だね」
おばあちゃんには、あやちゃんがいいたいことが、
ぜーんぶわかるんだね。

〔注〕*3-あやはまだ正確な発音ができない

B画像
だがしやのおばさん 「早く大きくなって、ちゃんと話せるようになろうね。はい、これ、きみちゃんの分もね」おばあちゃんは、あやちゃんのぬのぶくろに、ふがしを入れてくれた。
あやちゃんは、にこっとわらい、「あんがとっ ごっだまった」
あ や それから、・・・

   −少し間ー

あやちゃんは、いつもの原っぱに行って草をつんだ。
それをもうひとつのぬのぶくろに入れた。
その草は・・・・・・
あやちゃんの大すきな馬のクロのえさなんだって。

C
画像
こまつな畑を通りかかると、
となりんちのたけちゃんにいちゃんが、
あやちゃんを見つけて、声をかけた。
たけにいちゃん 「あや、だいじょうぶか」 (*4)
あ や 「だぁーどぅぶだ よ」 (*5)

たけちゃんは、どうして声をかけたのかねー。
それはね、 (*6)
「あやちゃんちも、うちとおんなじように、おとうさんがせんそうに行ってるんだから、おっきいおまえが、ちゃんとめんどうみるんだよ」と、おかあさんにいつもいわれているからなんだ。
〔注〕*4-大きな声で呼びかける*5-元気よく*6-親が話すように
      


             

       
       

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