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zoom RSS 満州・公主嶺小学校同窓誌 エピソード −5−

<<   作成日時 : 2015/09/03 06:49   >>

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敗戦とともにソ連軍が進駐してきて、ありとあらゆるものを持ち去った。最後には人間までも。塩野先生は、背が高くいかり肩で黒ぶちの眼鏡をかけ、目も口もいつも笑っていた。(507頁)

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    脱走拒んだ塩野先生
      渡辺澄江(旧姓丹・36回生)

  
 「ソ連ってどんなところか見てきます」
 母が止めるのを聞かず、行ってしまったという。また、父や生徒が私服を用意して、駅のh−ムで先生にあい、脱走をすすめても「私一人が皆さんの好意に甘えて脱走することはできない。あくまでも部隊の皆と行動を共にする」とどうしても貨車から降りられなかったそうだ。
 この話を聞いた私は、兄と踏み切りに行ってみた。貨物車には大勢の丸腰軍服姿の人たちが乗っていた。列車はスピードは無く、ゴトンゴトンと踏み切りを通り過ぎて行く。皆無表情でおし黙り、まるでろう人形が立っているように見えた。以前ならお互いに笑顔で手を振り合った姿なのに。大きく開いている扉から飛び降りて逃げられないのかしら。「逃げておいでよ」と心で思うだけで、声は出なかった。塩野先生はどの貨車に? 私たちの姿を見て手を振って! でも先生の姿はとうとう見つけられなかった。

塩野成雄先生】中列右から3人目。(昭和17年10月撮影)
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