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zoom RSS 戦後70年 「平和の俳句」 東京新聞 −48−

<<   作成日時 : 2015/11/29 06:25   >>

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「平和の俳句」を私のブログに転載すること、48週目に入った。恐るべき執念、とご容赦のほど。今月も24日に「特集号」が紙面を埋めている。見るほどに、どれもこれも胸を打つ力作、いや忘れられない衝撃的な句ばかり。中から二句冒頭を飾らせてもらう。

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    水死した母を弔うトタン板
       高澤八重子(89) 東京都板橋区
 

 父を早く亡くし、母と二人で暮らしていた昭和20年3月10日、東京大空襲で炎に追われた。すり鉢状に深い巨大な防火用水に飛び込んで明け方までしのいだが、大勢がひしめいて母とはぐれた。母は避難所でも見つからず、防火用水に引き返すと、消防団らしい男性が鳶口(とびぐち)のような棒で女性の水死体を引き揚げ、トタン板に乗せていた。遠目でも着物で母だと分かった。あのときの衝撃は生涯消えることがないだろう。
    家系図の叔父や従兄の死亡場所
      藤田 義子(83) 東京都東久留米市
 

 一族の家系図を各機会があった。抑留先で亡くなった従兄の名の横には「シベリア」、戦死の知らせだけが届いた従兄は「戦死場所不明」、東京大空襲で亡くなった叔父は「深川」と書いた。芝の実家は昭和20年5月の空襲で焼けた。近くに陣地があった高射砲は米B29には届かず、歯がゆい思いで見ていたという。

母の靴はいて比島に父訪ぬ 重松澪子(73) 東京都小平市 2015・11・22

】<いとうせいこう>戦地を訪ねる慰霊の旅に、母の靴。父はかの地で戦死しており、その土を靴で踏む。接触はもうそのような形でしか訪れない。

もう秋か燃やした怒りは消せぬまま 本東信子(70) 金沢市 2015・11・23

】<金子兜太>9月19日未明、安保法なるもの参院で可決、成立。平和憲法を守ろうとする作者は、怒りも心頭に発している。怒りの念で書き切った句。

音もなく萩ちる朝の違憲かな 飯塚郁代(85) 東京都北区 2015・11・24

】<金子兜太>9月19日朝、安保法可決、成立を知る。たまらなく不安なり。 <いとうせいこう>はかなく散る九条の核心を一句とする。その行動にまだ未来を見る。

十八歳来たる選択不戦かな 神田喜美雄(80) 茨城県日立市 2015・11・25

】<金子兜太。今度の参院選挙に18歳を迎える若者に、80歳の作者は、「戦争反対」の候補者に1票をと願う。いや必ずそうすると核心。

満月を誰も撃とうと思うまい 森 悦子(639 三重県四日市市 2015・11・26

】<いとうせいこう>円い月を攻撃して何になる。私たちは美しいものの前に無力であり、そうであることが人類の本来の姿なのだ。その良心を信じよ。

兄を待つ七十年や鳥帰る 小松とみゑ(84) 名古屋市千種区 2015・11・27

】<いとうせいこう>渡り鳥は帰る。それを70年うらやみ続けた妹からの率直な一句である。亡くなったことを信じられず、自分だけ新しく生きることへの思い。

九条の青空を裂く戦闘機 東 孝枝(66) 福井市 2015・28

】<金子兜太>「九条の青空」が重いことばだ。戦後70年のこの平和の青空を、自衛隊機といえども破ることは許さないぞと念を押す人の潔さ。

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