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zoom RSS 新 満州・公主嶺小同窓誌 エピソード −20−

<<   作成日時 : 2015/12/30 07:53   >>

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どうして知りあったのか、今はさだかでないのだが、飛行隊の軍曹殿2人と友だちになった。名前も忘れてしまったが、たしか幹部候補生だった。(429頁上段)

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    ある飛行兵との別れ
      渡辺澄江(旧姓丹・36回生)


 昭和17年、5年生の夏休み、突然「公園に行こう」とさそいに来た。「日曜日じゃないのに、どうしてお休みなの」と云いながら、急いでお気に入りの洋服に着がえ、帽子をかぶり、S君も一緒に4人で出かけた。鬼ごっこをしたり、あとは何をしたか忘れてしまった。写真を何枚か写した。その時の写真がずーっとあったから。
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 帰り道を歩きながら一人の軍曹殿が、真っ直ぐ前を向いたまま、「明日戦地に行くの」と小声で云った。私は何か云わなくてはと思いながら、声が出なかった。家の前まで来て、「じゃ、サヨナラ」と軍曹殿たちは飛行場に向かって行ってしまった。
 母に話すと「早くお通ししなさい」と云われ、玄関先まで出たのだが、なぜか遠ざかっていく二人の後り姿を、ぼんやりと見ていた。ひどく淋しく妙な気がした。
 翌日一日中、飛行機が気になった。
 次の日も、次の日も。


追記】戦争は国民に様々な「別れ」を強いた。これは前途ある青年と少女の別離の1シーン。今では考えられない物語だ。

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