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zoom RSS 新 満洲・公主嶺小同窓会誌 エピソード −25−

<<   作成日時 : 2016/01/10 10:53   >>

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昭和18年4月、南国・阿波踊りで有名な徳島県から出向してきた私は、公主嶺のきびしい冬に驚き、春になるのを待ち焦がれた。赤煉瓦の校舎は、スマートで設備もよく、担任の3年生の教室は、1階の南の中央であった。

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    リラの花の懐かしさ
      真本シズエ(旧姓星場・教職員)

 
 ほこりで雪の白さが汚れるころ、教室の窓の下の木の細い枝に、黄色い小さな花が咲いた。迎春花(れんぎょう)の鼻だ。葉は花が散った後から出てくる。1週間ぐらい遅れて、迎春花と交互に植えてあるリラの花が咲き始める。

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 徳島では見たこともない木で大好きになった。うすい紫色の花が、丸く寄り添うように房の長さが20センチにたれ下がり、一本に五十余り咲き、甘い香りが教室の窓から一杯に漂って、長い冬から春への幕開けのようで、胸ふくらむ思いがした。此の木を植えたのは何年前の先生方か知る由もないが、寒い冬に耐え、丈は1メートルであまり伸びないけれど、この花が校舎の窓の下に咲くと春が来る。
 最近、北海道の札幌の大通り公園で見事なリラの花を見物し、なつかしくて苗木を買って育ててみると、貧弱な花を咲かせてくれた。孫娘に花の名を教えて、公主嶺を今も偲んでいる。


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追記】僕が生まれ育ったのは公主嶺の花園町というところ。庭のそこ、ここには春ともなれば迎春花とライラック(フランス読みではリラ)が咲き乱れていたことを思い出す。先だってテレビの懐かしの歌・昭和の歌で、「満洲娘」という服部富子さん(服部良一さんお妹)の歌声が流されて驚いた。歌詞の中に「インチュウホゥワ(迎春花)」という言葉が出てきたからだ。子供のころよく口ずさんでいたことがよみがえって来た。「わたし16満洲娘、春よ3月雪解けに インチュウホゥワが咲いたなら お嫁に行きます隣村・・・」、いまでもそらで歌えるからこどもの頃の記憶は止むことがない。

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