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zoom RSS 戦後71年 「平和の俳句」 −12−

<<   作成日時 : 2016/03/20 06:41   >>

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東京新聞の「平和の俳句」転載シリーズ3月の3週目。恒例による冒頭の句は、鹿児島県の知覧上空で散った父をしのぶ東京の深町幸栄さんの句を紹介しよう。これは昨年6月掲載された特集。「一句に込めた体験。思い」から。

画像
  吾子愛し無念の飛行血蘭の空
      深町幸栄(70) 東京都北区


 父は昭和19年秋、母と生まれたばかりの私を残して、特攻隊の基地があった鹿児島県の知覧の空に散った。戦闘機の操縦士になる訓練中に落下傘が開かず、墜落死ししたのだと祖父から聞いた。商人だった父は優しい人だったというが、母と赤ん坊の私を抱く軍服姿の写真しかしのぶものがない。一昨年、知覧特攻平和会館に行き、隊員の遺品の数々を見て言葉をなくした。
もう一句
  春雷のごと泣く子よ平和の証したれ
      小泉まり子(62) 千葉県船橋市

 
 作者の母は満洲からの引き揚げ中、5人のうち4人の子を亡くした。逃避行では泣き声で見つかるのを恐れ、、殺される赤ん坊もいた。この五月に逝去した母。泣く子を見ると「いいなあ、元気に泣けて」が口癖だったという。「子どもの声は騒音」の今の世は、果たして・・・・・・。

児が泣けば乳を吸わせる縁側で 池野 武行(71) 愛知県一宮市 2016・3・13

】<黛まどか>なんと長閑(のどか)なのだろう。日溜りで母が児に乳を与える風景は万国共通。 <金子兜太>これが平和の暮らし、と作者は得意。「平凡の非凡」と言うべし。

百までも生きたい平和歯を入れる 野沢治郎作(83) 浜松市北区 2016・3・14

】<いとうせいこう>平和な世を満喫したいのだ。戦争を知っている世代だからこそ。 <金子兜太>入れ歯ででなくインプラントの由。平和だからですぞ。何よりも平和。

終戦日父の土産げの金平糖 岩本和美(75) 愛知県江南市 2016・3・15

】<黛まどか>父の帰りを待ちわびる子供のために、必死の思いで手に入れてくれた金平糖だったのだろう。親子にようやく真の平和が戻った日。

70年生きられましたありがとう 中沢はま(72) 茨城県築西市 2016・3.16

】<いとうせいこう>しみわたる優しい言葉。簡単だけれど奥深い平和の俳句が届いた。72歳の作者が自らの生を感謝し、憲法九条へと思いをむける。

反戦のデモかと見ゆる霜柱 大井公夫(69) 岐阜県大垣市 2016・3・17

】<金子兜太>景の見立てに俳諧の味。デモの人たちの歯を剝(む)いて怒っている顔。 <いとうせいこう>小さな霜が、しかしひとつの方向に顔をむけてびっしりと立つ。真冬でも。

川底の貝にも光射す平和 若林雅美(81) 愛知県津島市 2016・3・18

】<黛まどか>戦犯を扱った映画を本歌取りして、深い主題を提示している。  <いとうせいこう>静かに底を生きる貝にまでも恵みがもたらされる。戦乱では無視される者へも。

壊れるのが戦争って言うんだよ 桜井 蒼(3) 愛知県豊橋市 2016・3・19

】<いとうせいこう>三歳児が喝破した戦争の本質。創られるのでなく破壊される彼らの未来。 <金子兜太>「壊すのが」と言い換えたい。口語調俳句の佳さが下五句にある。

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