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zoom RSS 満洲・公主嶺小同窓会誌 第8章 エピソード −56−

<<   作成日時 : 2016/05/07 05:44   >>

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陸軍官舎の私の家からは遮るものは何一つなく、敷島台の広がりを一望することができた。そして子供心に地平線のその果ては、ずいぶんと遠いところなのだろうと思っていた。(記念誌366頁上段)

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   敷島台から近づく灯
    愛川和子(旧姓宮崎・32回生)


 当時、父は戦車聯隊に勤務していた。夕方、その遠いところの聯隊から父が帰宅するが、遅くなる日もしばしばしばであった。
 ---さっきから私は窓辺にへばりつくようにして、台地の彼方をジッと見ている。残照に映えていた地平線も、やがて空と地が見まがうように墨色に沈み、間もなく一面の闇の世界となる。と、突然ポツリとその一角に灯がみえた。それはだんだんとこちらへ近づいて、自動車のヘッドライトだとわかるようになる。
 
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 ときには一台また一台と、車の列が光の帯を描くこともあった。今度こそと見つめていた事が、父の車であったときの嬉しかったこと、今でも懐かしく瞼の裏に浮かぶ光景である。
 父とともに過ごした公主嶺での日々は、私のよき少女時代で、その後、3年ほどで父との思い出は絶えている。あれから半世紀近くたった今、かつての敷島台には大小二百の工場が建ち並んでいるいるとのこと・・・・・・感無量である。
 
】戦車や装甲車が縦横に走り回っていた敷島台は、起伏に飛んだ絶好の演習地だった

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