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zoom RSS 戦争小説が反戦小説となる 浅田次郎『帰郷』

<<   作成日時 : 2016/08/17 09:29   >>

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かっこよくなければ、いい思い出もない。ぶざまで、むごたらしいー。浅田次郎の短編集『帰郷』(集英社)が描く「戦争」である。ここには百田直樹のベストセラー『永遠の0(ゼロ)』のような、戦争を闘い抜く人間の称揚などどこにもない。(東京新聞夕刊「大波小波」8・13付)

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 周知の通り元自衛官の経験を持つ浅田はこれまでに多くの戦争小説を書いてきた。また全20巻の「コレクション 戦争×文学」では編集委員の一人として、読まれるべき近現代の戦争文学を読者に提供した。
 そんな浅田が今回の刊行に際して「これは戦争小説ではなく、反戦小説です」と言う。浅田の戦争小説および戦争小説感が急に変わったのではない。変わったのはこの時代の「戦争」に対する受けとめ方だろう。平和とは相いれぬ戦争が、「平和」のための積極的行為とみなされる時代では、戦争を直視する戦争文学はみな「反戦文学」となる。
 収められた6篇はこれまで以上に戦争の惨さを暴きだす。「金鵄のもとに」では戦場での人食いが驚くべき様相で出現し、「無言歌」では二度と浮上できぬ潜水艦の中、人を傷つけず人に傷つけられず人生を終えるのを誇りとする若い兵士が登場する。視に向き合う者それぞれに、生の激しい迸(ほとばしり)りを捉えて今に抗(あらが)う、優れた反戦小説だ。(復員兵9

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