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zoom RSS 戦後71年 「平和の俳句」 −36−

<<   作成日時 : 2016/09/04 06:12   >>

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 9月第1週のシリーズ「平和の俳句」。今月のゲスト選者として参加するエッセイストの阿川佐和子さん(大学の後輩)。先月東京千代田区の東京新聞社で開かれた「9月分選考会」(下欄に写真)の模様を、先ずは紹介しましょう。

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      「実体験に引き込まれた」 

 東京新聞を購読しているという阿川さんは「日常のささいなことからふと平和を感じる、という句を中心に選ぶのだろうと漠然とイメージしていた。実際選んでみて、戦時中にまつわる句を詠むとたまらない気持ちになった。なくなった父親の被爆した時の日記をいまだに詠むことができない娘さんのお話とか・・・。寄せられた実体験に引き込まれました」と語った。
 選考の作業中には戦時中の話も出た。海軍主計泰大尉としてトラック諸島で敗戦を迎えた金子さんは「戦争も終盤になると、日本人将校が部下に恨まれ、木につるされて殴り殺されたりしていた。結構な数だったと思う。これまでこういう話はあまりしなかったが、いずれ明らかになる。戦争はやるもんじゃない」といとうさんと阿川さんに語った。

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 阿川さんは、金子さんと1歳違いで昨年なくなった父弘之さんの思い出をつづった『強父論』を出版したばかり。「父の入院中、『時計回りにおなかをさすると腸の働きが良くなる』と金子さんから聞いて、父にマッサージをしていたんですよ」と話すと、金子さんは『私も自分で毎日やってるんだ」と笑顔になった。


古漬の沢庵のごと平和守る 村山義幸(75) 滋賀県東近江市 2016・8・28

】<いとうせいこう>これで入選2回目となる村山さんの一句。さすがうまい! <金子兜太>「沢庵の古漬」の、得も言えぬ味わいを、「平和」に似たり、とは見事。

埋めてある誰もの胸にピースメーカー 長田泰志(42) 金沢市 2016・8・29

】<いとうせいこう>ペースメーカーでなくてピースメーカー。胸に手を当てれば、そいつが動いているのを感じることができる。ない人はいないはずだ。

雲の峰戦さを煙に巻いとくれ 鈴木かく子(68) 愛知県一宮市 2016・8・30

】<いとうせいこう>もくもく湧く白い雲にお願いする。その強い力で戦争をかき消してくれ、と。煙に巻いとくれ、という楽しい言葉遣いも効いている。

薫風を迎え全身孫と浴び 岸本敏明(75) 石川県小松市 2016・8・31

】<金子兜太>3歳で父戦死のあと、孫も育ってくれた今、戦争の悪をつくづく思う。 <いつせいこう>三つでお父さんを戦争で失った人の、現在の圧倒的な幸福を奪うなかれ。

爆音が止み大空すみきって田に入る 清水 忠(84) 東京都大田区 2016・9・1

】<阿川佐和子>一瞬にして静寂と化す風景。空の青さと雲の白さ。田に入る人の背とのんびりとした足取り。静かな喜びがじわじわと伝わってくる。

人間の条件として大あくび  伊藤 斉(76) 浜松市中区 2016・9・2

】<阿川佐和子>日本人が猪突猛進しそうになったよき思いだすべき一句。 <金子兜太。>大きくあくびはいかにも人間らしい。偽善者には注意を。 <いとうせいこう>重々しく語らず、ゆったりとするあくびに人を見いだす。

朝日拝腹八分にて平和かな 山崎義盛(84) 福井市 2016・9・3 

】<金子兜太>朝日を拝し腹八分に食べられれば平和なり。贅沢に平和なし。 <阿川佐和子>清々しいほど凛とした当り前の平和が伝わって心が洗われます。

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