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zoom RSS 詩集 ロ号33番 永井和子 はじめに

<<   作成日時 : 2017/08/10 06:10   >>

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 詩人 永井和子が逝ってもう二年を過ぎた。遺された彼女の「詩集」は三十数冊に上る。その一つひとつを読みほどくほどに、同じ思いを、日々の暮らしをともにしたことなどが、よみがえってくる。これは彼女の処女詩集、名づけて「ロ号33番」。55篇からなっている。順次書き留めていきたい。 

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<あとがき> 
 1957年私と夫は結婚した。その後の二年間は、はりつめた、それだけになにをいうこともない時期だった。
 この詩集にまとめた詩は、それ以後の五年間に生まれたものだ。この五年間は複雑だった。現在、五歳の息子と三歳の娘が生まれた。夫は三度仕事を変え、そのたびに新しい緊張と忙しさで疲れるふうだった。私自身も、子供を育てる忙しさのなかでいくどか詩を見失い、いくどか絶望的になった。そして私たちは、少しずつ生活の根を深く強く張っていった。
 ロ号33番は、その五年間の私たちの生活の場、つまり古ぼけたアパートの部屋の番号なのだ。
 はぎしりしている詩も、子供がかわいいという詩も、夫に話しかけている詩も、美しいものに感動している詩も、ある。ぐちだけはあまりいわぬように努力してきたつもりだがそのほかの生活にまつわるあらゆる感情が、この詩集にはあるはずだ。
 それが怒りであれ、喜びであれ、悲しみであれ、いつも明日にむかって生きていこうとする私の、意志から生まれた詩たちであることがわかってもらえたら、嬉しいと思う。
   1965年5月      永井和子


 つづく

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