肉親の死をはじめて経験した私は6歳だった
浜茄子(はまなす)の花が咲く頃、戸板に横たわる姉・恭子の顔は透きとおるように白く枕元に添えられた紅色の浜茄子が鮮やかに映った。そこは日本海が眼下に広がり、右は鳥海山、左は佐渡島。「この景色も見おさめだねえ、思う存分眺めさせてやろう」母に語りかける父の言葉に周囲はそっと涙をぬぐった。隣村の小さな医院で息を引き取った姉は20歳、戸板に乗せられて我が家に帰ってきた。肉親の死を初めて経験した私は6歳だった。
未来とは 子どもたちが幸せなこと
「江東区で25年、他区での教頭・校長としての教員生活は37年に及ぶ。兄姉妹11人のうち4人が教員。ある日、校長の父は『誰か僕の後をついでくれる人はいないんだろうか?』とつぶやいた。管理職になるきっかけだった。S小で四年を担任していた頃、クラスの子どもが誰一人相手にしない女の子がいた。『僕はクラス中を敵に回してもこの子を守るぞ』と心に決めた。それ以来一貫して弱者の立場にたってきた」という。
子どものためにも平和を希求し9条守ろう
「江東9条の会」呼びかけ人の一人として9日(04年12月)壇上から訴えた。「日曜日の朝、NHKの『課外授業』という番組をよく見る。話に集中している子どもってこんなに素直に反応するのを見て『うるうる涙』になる」と語る。
そして、佐藤さんは「毎日新聞夕刊に『金八先生』の脚本家の小山内美江子さんの文章の中に『私たちにとって未来とは何か。それは子どもです。未来がないということは、子どもたちの幸せがないということです」という言葉を紹介。子どもの幸せをなくさないためにも恒久の平和を希求し9条を守ろう」と呼びかけた。
夫人のフルート演奏に目を細める
江東年金者組合創立15周年の集いでは、記念式典の司会者を務める。さすが校長先生、舞台の上での話しは落ち着き手馴れたもの。この日、夫人の洋子さんはフルートを演奏した。舞台の袖で、目を細めて聞き入る夫、睦郎さんの姿がほほえましかった。(聞き手・木村清子ー04/12/20『江東・年金』より)

思ひだすのは浜茄子の咲くころ

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