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zoom RSS 戦争体験は追体験の時代

<<   作成日時 : 2009/07/25 06:59   >>

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「戦争体験は追体験の時代に入ってきた」という作家の早乙女勝元さん。「東京大空襲・戦災資料センター」の館長をつとめ、東京大空襲訴訟では、昨年11月最初の証人尋問にもたちました。」戦争体験を軸に、まっすぐに平和のメッセージを発信続ける早乙女さんは、喜寿を迎えても、文筆、講演と忙しい日々をおくっています。(しんぶん「赤旗」0年6月1日・「文化学芸欄」・月曜インタビュー)
▼東京大空襲訴訟大集会で講演する早乙女勝元氏
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  平和のメッセージを発信続ける 

  戦争体験は追体験の時代に

 「私が東京空襲を記録する会を呼びかけたのは1970年の夏、まだ30代のころです。来年で会は40年を迎えますが、体験者の残り時間はあと少し。一番若かった私も、男性の平均寿命まであと2年ですもの。そういうことを考えると戦争体験の直接の語り継ぎは新しい段階を迎え、追体験の時代に入りますね。第二次世界大戦に限ればヨーロッパもどこもそうです」

 記録する会を立ち上げてから、講演の機会が増え、70年代は年間、100回ほどもこなしたといいます。インタビューでも明せきな口調が印象的です。
 「記録する会ができるまでは、東京大空襲の惨禍はほとんどマスコミの話題になりませんでしたね。闇に埋もれたまんまでした。空襲の実相に迫るために、体験者の真実の証言をあつめようと、千人くらいの人々が手記を書いた。あの戦争における民衆側の記録運動の展開ですね」
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 この記録集『東京大空襲・戦災誌』(全5巻)は菊池寛賞を受賞。これは今の東京大空襲訴訟でもたたかいの重要な武器になっています。「記録する会」の運動は当時の美濃部革新都政の援助もあってすすめられました。「建物を建てる前に、革新都政は終わった」と残念がりますが、その後、民立民営の戦災資料センターとして結実します。

  社会的弱者の立場でみる追体験が大事

 「小さな建物ですが、若い人に伝える、平和の種まき仕事には役立っているかもしれません。戦争を追体験していく上で大事なことは、社会的弱者の立場でみるということです。非戦闘員、その中で何の罪もない子どもたち、女性ですね。東京大空襲の10万人の死者の大半がそうだと思います。男たちは戦争にいき、その留守家族です。これは昔も今も、国の内でも外でもです。日本の国内だけの問題ではないと思います。ですからそういう観点で、東京から始まって、ずいぶんアジアやヨーロッパをかけ歩きました」

 「人間にとってもっとも得意とするものは忘却、不得意なのは想像力だといった人があります。日本人は水に流すというのがすきですね。もっともっとこだわって生きなきゃいけない」という早乙女さんは、戦争被災者は沈黙してはいけないと強い口調で語ります。
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 「戦争日本が“独立”したとき、同時に軍人・軍属の国家補償が成立します。そのとき空襲の被災者はどうして自分たちも平等にといわなかったのか。そういうつめよる機会は何度かあったのをのがしてきました。沈黙は容認ですよね。今度の訴訟は被災者・遺族たちのラストチャンスです。やっぱり、泣き寝入りはしなかったという一行を歴史に残そうと立ち上がったのだと思います。記録する会ができて初めて教科書にも東京大空襲がのった。この訴訟ものるとおもいますね」

 貧苦のなかで育ち、戦後も高校も大学もいけず、町工場で働く日々。朝鮮戦争が始まり、時代の逆流が始まったとき、自分には何ができるかと突き詰め、文学へと向かいます。戦前、朝鮮人の親友の家の倉庫にあったくずの中から『少年倶楽部』の切れ端を読んでいたという話は胸にしみます。家を顧みず、どん底におとした父親のことにふれると、厳しい表情になります。父親の前では一切笑顔を見せませんでした。「今思うと、気の毒なことをしたと思いますね。一面的にとらえて、彼はずいぶんさびしかっただろうと、死ぬまで・・・」

 昨年元気だった夫人が突然亡くなります。「晴天のへきれきでした」という早乙女さんを気遣ってか、娘夫婦がお孫さんとともに沖縄から越してきました。

  日本国憲法が地図なのでは、道標なのでは

 「講演でいうのですが、道を間違えないためには地図が必要ですが、道を間違えないためには地図が必要ですが、戦後の日本はどういう国をめざしたのか、日本国憲法がやはり地図ではないですか。道標ではないですか? 私たちは先導者として絶対に道をまちがえることは許されない。私たちを全面的に信頼しきっている孫の寝顔をみていると、この子たちはどういう社会のありようを願っているか、しみじみと考えざるを得ない。まさか、戦争ができる国がいいとは思っていないでしょうと。聴衆には高齢者が多いから、ほろっとするのでしょうね。うなずいてくれますよ」

 今年も出版や講演の仕事、外国への取材と相次ぎ、50キロを超えたことがないという瘦身で、早乙女さんの戦後の長い旅は続きます。(聞き手・牛久保建男「赤旗」記者歴数十年、民主主義文学同盟員)

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