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zoom RSS 「雲流るる果てに」−20−

<<   作成日時 : 2010/03/20 07:08   >>

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打保 潔 [ うちほ・きよし] ー早稲田大学ー東京都出身。昭和20年6月10日、東京・小金井上空にてB29迎撃中戦死。海軍中尉 23歳。(「雲流れる果てに」ー139〜141頁) 搭乗機ゼロ式戦闘機。

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    断  想 (入隊前)

 森羅万象 一として 人意なるはなし
 吾 俗界に招かれ 現世に生を享けし身なれば再び逝きて天上の雲となる
 其の日 何日とも知り難く 避け難きは是正の常にして 吾 固より回避し探知し得べきものに非ず 朝に笑ひたる吾 夕に死すこと又有り得べきなれば・・・・・・・・・

 吾 未だ浅学非才の学人なれども 想ふが儘に書き流したる 水に浮ぶうたかたの如き人生の断想生前に出でざらんも 死後 吾が親しき友によりて 人生の逆境を辿る薄幸なる人 悶々の学人にとりて心の糧となり 又一片たりとも社会に益する処あらしむるが如き小篇の世に出づることを望む

 自己を 他人といふ或は国家 社会 人類などといふ鏡に写し出し(その鏡は不正確なものかもしれないが)自己を客観的に観察し、自己をして人類的 社会的 国家的なる普遍性を備へしめんとすることは 人間にとって最も望ましき努力である。

 人生とは 自己に打ち克つ闘争なり 自己を征服した者こそ 真に人生の勝利者なり

 深い楽観の生活をする者程 強い悲観的生活を送らねばならない

 言葉に現はそうとする間は 決して哲学の究極には達する事は不可能だ

 
 自己の最も軽蔑し 嫌悪するものより逃避するは 最も軽蔑し 嫌悪するものに敗北した事だ 即ち 死によって 人生の苦しみを逃れんとするは 明らかに人生の敗北なり

 伝統とは 環境の継続によって生まれるものと考へられるではないか

 人間は生れながらにして 善にも悪にも非ず それは「無」だ

 死こそ 人生の故郷
 未知ならずんば 復還らず

 沈黙は能弁の母なり

 意志が環境を作り 環境が意思を強くする

 世間では石橋を叩いて渡れと云って若い者を戒めるが 事実は 石橋を叩いてゐる暇のないのが世間の出来事の多くではないか

 自分の馬鹿さへも解らない人間に 自分の悧巧等解るものではない

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