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zoom RSS 「雲流るる果てに」−32−

<<   作成日時 : 2010/04/19 05:26   >>

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富澤幸光 [ とみざわ・ゆきみつ] 北海道第二師範・北海道出身ー神風特別攻撃隊第一九金剛隊、昭和20年1月6日、フィリピン・マバラカット基地発進、戦死。搭乗機零戦。(「雲流るる果てに」182〜184頁)

▼マバラカット基地の特攻記念碑
画像
     母と共に

 お父上様
 お母上様
 益々御達者でお暮しの事と存じます。
 幸光は闘魂いよいよ元気旺盛でまた出撃します。

 お正月も来ました。幸光は靖国で二十四歳を迎える事にしました。靖国神社の餅は大きいですからね! 同封の写真は○○で猛訓練時、F中尉に写して戴いたのです。眼光を見て下さい。この拳を見て下さい。

 父様母様は日本一の父様母様であることを信じます。お正月になったら軍服の前に沢山御馳走をあげて下さい。雑煮餅が一番好きです。ストーブを囲んで光幸の思ひで話をすrのも間近でせう。靖国神社ではまた甲板士官でもして大いに張切る心算です。
 母上様、光幸の戦死の報を知っても決して泣いてはなりません。靖国で待ってゐます。きっと来て下さるでせうね。本日恩贈のお酒を戴き感激の極みです。敵がすぐ前に来ました。私がやらなければ、父様母様が死んでしまふ。否日本国が大変な事になる。光幸は誰にも負けずきっとやります。

 ニッコリ笑った顔の写真は父様とそっくりですネ! 母上様の写真は光幸の背中に背負ってゐます。母様も光幸と共に御奉公だよ、何時でも側にゐるよ、と云って下さってゐます。母さん、心強い限りです。

 
 幸雄兄、家の事は万事たのむ。嘉市兄とともに弟嘉平、久平、保則君を援けて仲良くやって下さい。
 幸光は学校当時は大分喰ったね、喰っただけはやるよ。父様はまたお笑ひでせう。「余り喰う由、自重されたし」などと?
 恩師に宜しく申し上げて下さい。十九貫の体躯、今こそ必殺轟沈の機会が飛来しました。
 小樽の叔父、叔母様に宜しく。
 函館の叔父、叔母様に宜しく。
 中野の祖母様に宜しく。
 国本師顕殿
 御世話を謝します。叔父さん、幸光は立派に大戦果をあげます。

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