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zoom RSS 人間を返せ 大空襲3部作

<<   作成日時 : 2010/12/03 07:08   >>

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あの頃のある日、とある喫茶店で岡田京子さんとはじめて出会ったという永井和子さん。そのとき「新聞にも載らない、歴史にも残さない、力のない人たち、しかし人間としてみごとに生きた人々を書き残したいのだ」といって二人は意気投合。そこから生まれたこれらの曲は、「人間をかえせ 東京大空襲3部作」といわれるようになった。

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    燃えた

ちいさなのどが燃えた
「かあさん 熱いよ!」
叫んだ声もいっしょに

ゴム人形のように手足が燃えた
半年ぶりで ようやく会えた母さんに
自慢してみせた背丈もいっしょに

ちりちりと髪の毛が燃えた
恋人の視線のなかで さざ波のように
光りゆれた はたちもいっしょに

みひらいたまま眼が燃えた
B29が飛ばない 青い空が見たい
ひそかな願いもいっしょに

手も足も 髪の毛も眼も
ああ すべてが燃えた
炭になって燃えた
ひらかれずに閉じたひとつの人生も


燃えたいのち
燃えた青春

にんげんのかたちをした 炭たちが
愛を 青春を 平和を
求めて起きあがるとき
わたしたちは
何と答えたらよいのか


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  沈丁花の花

沈丁香の花咲けば
思い出す 妹よ
熱い炎の雨にうたれて
「姉ちゃん!」
と呼んだあの夜の声
沈丁香の花咲けば
思い出す 妹よ

沈丁香の花の香が
せつなくて 妹よ
指をくみあわせ 祈る
やすらかに眠れと
沈丁香の花の香が
せつなくて 妹よ


沈丁香の花白い
三月は 妹よ
生きること苦しくても いつも
この橋にきてしまう
沈丁香の花白い
三月は 妹よ

沈丁香の花咲いて
また春が 妹よ
紅いモミの袖 埋めた
焼け跡の土に 雨
沈丁香の花咲いて
また春が 妹よ
  

画像  
  空はどこまでも

青い空の下で
明るく笑う 笑う
青い空の下で
子どもは笑う 笑う
空はどこまでも
空はひとつだから
空はどこまでも
空はひとつだから

黒い土を踏んで
はずんで走る 走る
黒い土を踏んで
子どもは走る 走る
土はどこまでも
土は地球だから
土はどこまでも
土は地球だから

光る風のなかで
ひろがり歌う 歌う
光る風のなかで
子どもは歌う 歌う
風はどこまでも
風は平和だから
風はどこまでも
風は平和だから


【作者のコメント】
燃える=ソプラノの相川マチさんとコーラスで初演されました。沈丁花=これを作ったころ「神田川」が巷(ちまた)を流れていました。バイオリンとのからみや、間奏の美しさに魅せられてそんなものを作ってみたいと思いました。空はどこまでも=子どもたちが加わったコーラスで。(全曲の楽譜あります)

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