満州っ子 平和をうたう

アクセスカウンタ

zoom RSS 雪の日の多喜二 「党生活者」

<<   作成日時 : 2011/02/20 05:23   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

小林多喜二(1903〜1933)2月20日、この日特高警察の拷問によって殺されたプロレタリア作家。代表作に『蟹工船』『党生活者』がある。北海道・札幌に住む詩人会議の永井和子さんが多喜二について書いた。小樽市旭展望台に記念碑がある。

画像

雪の日の多喜二
〜「党生活者」より
 
 永井和子

雪はうれしい
肩が振れる人目に立つ体だから
雨の日はうれしい
雪ならなおのことうれしい
癖のある体が隠れるから

小樽の雪は天狗山の上の空から
ちぎれる雲のように重なり合って降ってくる
旭展望台の坂道を
白いいきものが転げるように落ちてくる

東京の冬は嫌だ
空が明るすぎる
雪は少なすぎる
人の目をこごませるほどには降らない

店屋の灯火を避けて歩く
街角をいくつも曲がる
つかまることはたたかいを弱めること
「ふつう」に働けるあいだは
二十四時間を二十八時間に生きる
季節まで武器にして生きのびる
オルグをし、ビラを作り、連絡に走り回る
そのあいまにペンを握る


画像
二月二十日
小樽の雪のなかに立たせてみる
雪は粗い帳(とばり)のように落ちてくる
なだれ落ちる雪の向こうに日本が見える
振り向いて笑った多喜二が
雪を殴りつけるようにこぶしをふりあげる


一日一言から】「闇があるから光」がある」そして闇から出てきた人こそ、一番本当に光の有難さが分るんだ。世の中は幸福ばかりで満ちているものではないんだ。不幸というのが片方にあるから、幸福ってものがある。そこを忘れないでくれ。だから俺たちが本当にいい生活をしようと思うなら、うんと苦しいことを味わってみなければならない。(書簡集

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
雪の日の多喜二 「党生活者」 満州っ子 平和をうたう/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる