神風なんか吹かなかった

1945(昭和20)年8月15日、前日にポツダム宣言受諾、この日連合軍に無条件降伏した。天皇がラジオ放送でその旨を放送した。日中戦争以来の損害は310万人、うち民間人は90万人ともいわれている。アジアの死者(日本軍の加害による)は2000万人。次は夫を亡くした一女性の述懐である。

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 八月の十五日、とうとう神風は起こらなかった。前線の兵隊さんはどうして居ることだろう。痛歎の余り自決!ああそんなことはない、私達を、可愛い子供を残して死ぬものか、きっと帰って来る、私もとうとう子供を守り通した、もう爆弾で殺されることはない、終戦ー何んと空々(そらぞら)しい静けさであろう。ただ呆然として、夫が帰って来たら・・・とそればかり思う。しかし天は私達に前以上の試練を下されたのでした。

 終戦と同時に軍隊の消滅、物価の暴騰、僅かばかりの貯金の封鎖に、帰還の日の一日も早からんことを祈りつつ、夜ふけてコツコツと聞こえて来る靴の音に今度はと何度胸をおどらせたことでしょう。 (「いとし子と耐えてゆかむー映画」


【追記】画像
   死者2000万人以上
 
 先の大戦での日本人の犠牲は、軍人・軍属の死者230万人、国内での空襲などの死者70万人以上など310万人を超える命が失われました。兵士らは無謀な作戦、補給の軽視などで絶望的な状況に置かれ、戦死者の約6割は広い意味の餓死者と言われている。 
 とりわけ民間人の犠牲は、日本で唯一の地上戦が行われた舞台の沖縄で10万人、東京大空襲など空爆による犠牲者は40万人、戦争の最終月8月に投下された広島、長崎の死者は20万人とされている。
 なお、日本軍は各地で虐殺・暴行・略奪を行い、アジア・太平洋諸地域に2000万人以上の死者を含む大きな損害を与えている。

【注】昨年の8月15日の本ブログ「終戦 この日に逝った特攻兵」にリンクします。
    http://38300902.at.webry.info/201008/article_18.html

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この記事へのコメント

  • 石柱一艇

     「雲ながるる果に」をVHSからDVDに写し返しながら久方ぶりに観ました。来月、健康友の会の映画会で上映するためです。その検索からこちらのブログにたどり着きました。「極めて健康」は本当に切なく感じました。 私は敗戦時、4歳でしたがB29の爆音と真っ黒な機影の記憶はハッキリ残っています。向島の実家に疎開先から遊びに来ていて、帰ったのが3月7日との母の記憶でした。もう少し遅く帰ることになっていれば命はなかったでしょう。
     8月15日という日に貴兄のブログを読めることになったのも何かの巡り合わせのように感じます。
    2011年08月15日 10:22

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