
<思うままに> 「平和憲法について」
改憲論議が盛んであるが、私は、必ずしも政治的に意見が一致しない加藤周一氏や井上ひさし氏らとともに「九条の会」の呼びかけ人に名を連ねたほどの頑固な護憲論者である。戦後、日本は憲法九条の下で大きな躍進を遂げ、アメリカに次ぐ世界第二位の経済大国になった。その輝かしい時代の政治を司(つかさど)ってきたのは主として自民党うであり、私はほぼ自民党を支持し続けてきたが、その自民党が憲法九条を変えるとは、長年の友人に裏切られた気持ちである。(中略ー下欄コピー参照)
戦争を体験した最後の世代として
私は今年、数えで89歳になった。私は趙兵を受けて軍隊に入り、戦争というものがいかに残虐なものであるか身をもって知った最後の世代である。そのような戦争に参加した現在89歳以上の人は日本の総人口の0・5%にも満たないらしいが、戦争の惨禍をまったく知らない政治家によって日本が変えられることに、戦中派として強い不安を感じるのである。
おそらくぼけ老人の錯覚であろうが、自信ありげに颯爽(さっそう)と政治を執る人気の高い安倍首相の姿が、かっての近衛首相の姿と重なってみえるのである。
【リンク】2009年6月本ブログに掲載した「梅原猛さんと「9条の会」
http://38300902.at.webry.info/200906/article_3.html
この記事へのコメント