
万人が皆生きるために労働し、遊んでいて喰う穀潰しの住まわぬ真に美しい労働の共和国が出来る。万人倶に楽しむ。これぞ地上に築きあげし空想ならぬ天国であり極楽浄土である。ああ! その時の太陽はいかばかりか輝かしい光を放ち、人生は楽しく、万物は麗しくあることか? いま太陽の光は濁っている。
細井和喜蔵『女工哀史』(岩波文庫)
25年、『女工哀史』を発表。悲惨な女工の労働の実態を彼女たちの日々の生活に寄り添うなかで鋭く告発し、最後の労働者の理想郷を提示して筆を擱く。その1ヶ月後に、自らの著作の社会的評価を知ることなく病没する。
【今日の出来事11・27】1900年ノーベル平和賞創設 1959年安保闘争でデモ隊2万人が国会突入。
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