
人は正しく堕ちる道を堕ちきることが必要なのだ。そして人の如くに日本も亦落ちきることが必要であろう。堕ちきる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければならない。政治による救ひなどは上皮だけの愚にもつかない物である。
坂口安吾『堕落論』(角川文庫)
敗戦の翌46年に『堕落論』と小説『白痴』を発表。敗戦の混沌から這い上がるには、人間そして日本も堕ちるところまで堕ちきって、そこから見える新たな光明に救いを求めならないと訴え、精神的虚脱状態におかれ、戦後の新しい倫理観、生き方を模索していた青年たちに大きな影響を与えた。
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