
戦争とは、たえまなく血が流れ出ることだ。その流れた血が、むなしく 地にすひこまれてしまふことだ。・・・・・・瓦を作るやうに型にはめて、人間を戦力としておくりだすことだ。・・・・・・19の子供も 50の父親も 一つの命令に服従して、左を向き 右をむき 一つの標的にひき金をひく。敵の父親や 敵の子供については 考へる必要は毛頭ない。それは、敵なのだから。
金子光晴「戦争」(『金子光晴』ほるぷ出版)
戦時中も日本の侵略戦争を批判する作品を書き続け、それを戦後になって48年『落下傘』『蛾』、49年『鬼の兜の唄』として相次いで発表。生涯を通じて反戦詩人としての評価を得る。
【今日の出来事1・17】1979年第二次石油危機始まる 1991年湾岸戦争勃発 1995年阪神・淡路大震災
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