
今年は集団疎開から70年。江戸川区では国民学校初等科24校から児童約5100人が親元を離れ、鶴岡市などに疎開した。疎開先で子どもたちは空襲や冬の厳しさ、シラミに耐え、「東京に帰りたい」との思いもこらえたという。
企画展い訪れた江戸川区の60代男性は、母親が東京大空襲で焼け出され、実家のある鶴岡に戻った後に生まれた。大学進学で上京し、35年前に江戸川区に移り住んだ。近所の疎開経験者からは「親元が恋しくて疎開先から鶴岡駅まで数㌔を泣きながら歩いた」と聞いたという。
企画展タイトルは、1981年に江戸川区と鶴岡市が友好都市になった際、当時の中里喜一区長が感謝の意を込めて鶴岡市に贈った言葉という。開館は午前9時~午後9時半。期間中は無休。入場無料。問い合わせは篠崎文化プラザ=電03-(3676)9071=へ。
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