戦後70年 「平和の俳句」 東京新聞 -3-

本年元旦から続いている、東京新聞の「平和の俳句」シリーズの第3回目をお届けします。今回は一月の3週目(1月11日~17日までの7句)掲載、以来東京新聞には、多くの読者から好評の言葉が寄せられているようです。

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応答室だより 
 
 「元旦の紙面は社説、特報など全体に素晴らしく、一面で始まった「平和の俳句」が特に気に入りました。待ち望んでいた連載が始まったような気持ちです。俳句でありながら、趣味のページではなく一面に掲載されることがとても重要だと思います。毎日楽しみにしています。私も投稿したい」(横浜市男性)。そして早くも「いつ本になりますか?」という問い合わせも来ましたが、さすがに始まったばかり、」答えは「まだわかりません」。(15日付「応答室」だより=鈴木加津彦)





全員びんた今宵(こよい)も終る冬の月 大井藤一郎(90) 千葉県松戸市 2015.1.11

】<いとうせいこう>好戦論者は将校の目で戦争を語る。だが、過半はただの一兵卒。 <金子兜太>新兵訓練のときの辛い口惜しい毎日。「びんた」はなぐること。

あたたかき孫の手九条あればこそ 浅井安津子(62) 愛知県安城市 2015.1.12

】<金子兜太>九条があるから孫は元気に育っているのだ。こんなに温かく。 <いとうせいこう>孫が平和に暮らせることを祈る。かよわき者を兵器で守るのでなく。

シャボン玉平和の形かも知れぬ 岩田 佑子(68) 愛知県春日井市 2015.1.13

】<金子兜太>シャボン玉を「平和の形」と見ることは普通だが、「かもしれぬ」とぼかしたところがうまい。平和の影をこころから求めているのだ。

芋南瓜(かぼちゃ)命繋いで八十路かな 佐藤ヨシ子(83) 横浜市瀬谷区 2015.1.14

】<いとうせいこう>荒廃した国土で食料も乏しかった過去。現在は放射能汚染。 <金子兜太>戦争はいやです。悲しく苦しい日々でした、と作者。戦後の食糧難も。

戦場になれば子が死ぬ狂い花 加藤 満(80) 名古屋市名東区 2015.1.15

】<金子兜太>率直な訴えが身にしみる。まったくこのとおりで、「集団的自衛権」は国外だけのことではないかもしれない。「狂い花」が殊にひびく。

かたつむりいずこの国へ汗の道 田口 常義(74) 岐阜県中津川市 2015.1.16

】<いとうせいこう>ゆるゆるとしかし一心にどこへ向かおうというのか。汗の痕を残してまで。あるいは過去の汗を和syれて。背中の殻は大事な未来だぞ。

こうべ垂れ敗戦を知る夢いまだ 南藤 文子(87) 金沢市 2015.1.17

】<金子兜太>敗戦の詔勅を聞く夢をいまでも見る。あの救われた思いが、今も、 <いとうせいこう>落胆で垂れた頭かもしれない。鎮魂、悔しさ、そして祈りでもあろう。

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