
極限の記憶を 語り継ぐべき
上田 義松(27) 東京都江東区
「上田、周りを支那兵に囲まれてしまったぞ…」これは、祖父の戦友が戦後、亡くなる直前にうなされながらつぶやいた言葉だそうだ。この方は、戦後数十年たっていたにもかかわらず、日中戦争の悪夢にうなされていたのである。私はこの話を聞き、戦争の恐ろしさwあらためて感じた。
戦争に参加するということは、常に相手の命を狙い、常に相手に命を狙われなくてはならない、極限状態に置かれるということである。そして、こうした記憶は、戦争が終わったからといって消えるものではない。
憲法を改変し、「普通の国」になり、「積極的平和主義」の下で戦争をすることになるかもしれない国民は、このことをどれほど理解しているだろう。
戦後70年が経過し、戦争を経験した世代もきわめて少なくなった。次世代に対しては、勇ましい武勇伝や美談ではなく、こうした戦争の過酷な現実こそを、語り継いでいくべきであると私は痛感する。
【注】今回の掲載投稿は全部で6本。年齢別に分けると80代が3人、70代1人、60代後半が1人と何らかの戦争体験者が5人に対して上田さんが27歳。追体験の必要性を強調される同君の意見は貴重なもの。
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