戦後70年 「平和の俳句」 東京新聞 -26-

東京新聞のシリーズ「平和の俳句」も本ブログに転載すること、今回で26度目を迎える。同紙26日付の報道ではこれまでの応募数は3万通に達したという。また同日付13ページには「皆で紡ぐ 言葉の力」と題して特集を組んでいる。選者の金子兜太さんといとうせいこうさんの対談が読ませてくれる。

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      「平和の俳句」スタート半年
         -応募3万通にー


 東京新聞の通年企画「平和の俳句」が、1月1日のスタートから半年でを迎える。俳人金子兜太氏(95)と作家いとうせいこう氏の提案がきっかけで、二人が選者になって始まり、これまでに国内外の幅広い年齢層から約3万通の作品が寄せられた。
 二人は昨年の対談で、さいたま市の女性が詠んだ俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」を、、同市の公民館が月報への掲載を拒否した問題を議論。「国民による軽やかな平和運動」(いとう氏9として、俳句で平和を表現していこうと意気投合した。
 平和の俳句は教育現場でも注目されている。「平和について考える機会になれば」と、学校の部活動や授業で俳句作りに取り組み、作品を応募するなど広がりを見せている。


九条は青い幽鬼を解く標 山田 英俊(36) 愛知県春日井市 2015・6・21

】<金子兜太>人間には争いを引きおこす青い鬼がいる。憲法九条はその鬼の鎮め。 <いうせいこう>戦争と、その前にうごめくあさましさ、あとに残る恨みを鬼と呼ぶ。

過労死も戦死もごめん初鰹 金沢 敬明(56) 京都市西京区 2015・6・22

】<いとうせいこう> 自分の命を大きな力に任せ、奪われること。それを拒否して句の魚のイキのよさにあやかる。江戸の世の意気がりに学びたいものだ。

沖縄の声聞く耳の無き桜 下山 信行(75) 前橋市 2015・6・23

】<いとうせいこう> その桜がいかに咲き、いかに散ろうとも人工的である。命がない。 <金子兜太>軍事基地を押しつけられた沖縄の声。桜の花だって聞いてるぞ。

沖縄の血涙思ふ仏桑華 前田 順一(69) 浜松市中区 2015・6・24

】<金子兜太>今次大戦の沖縄の被害は筆舌に絶する。しかもいま基地に苦しんでいる。沖縄の現状に平和などない。沖縄の人の血涙を思え。

食べ物がなくなった時分け合おう 岡井 葵(8) 埼玉県越谷市 2015・6・25

】<いとうせいこう>食べ物を奪いあうことから戦争が始まるおだから、このシェアの姿勢をアピールすることこそが戦争の抑止力なのだ。子供からの提案。

平和とは噛みしめて御飯食べること 宮本 武子(76) 東京都国立市 2015・6・26

】<金子兜太>ゆっくりご飯を噛みしめて食べているとき、ああこれが平和だからこんなに旨いんだ。ありがたいなあとおもう。この日日常感。

父に来た赤紙書いたのは誰だ 秋松 成喜(79) 愛知県みよし市 2015・6・27

】<いとうせいこう>責任を取る国家であれば、その一人の役人の名がたどれるだろう。私は、先進国の人間にしてこれ以後、うやむやな戦争を拒否する。


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