
防空壕で遊んで火事
有川 彬(38回生)
学校から帰ると、近所の上級生たちとその中に入って、よく遊んだものでしたが、いつか焚火が始まりました。初めのうちは数枚の紙を燃やしていたのが、いつの間にか火が大きくなり、遂に周りの柴に火が燃え移りました。

皆、あわてて家に飛んで帰ってバケツに水を入れ、走りまわったのですが、子どものことで消火できず、遂におとなのの手を借り、2ヵ所の扉を閉め、扉に水を何杯もかけて、やっと消し止めました。
どうにか屋根裏には火が回らなかったため天井は落ちず、防空壕の役は保つことができたものの、防空壕で遊ぶことはまかりならぬと、きついお目玉をもらいました。
今ではなつかしい思い出となっています。
【注】右は本文の中国語訳
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