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zoom RSS 満洲・公主嶺小同窓会誌 第8章 エピソード −6−

<<   作成日時 : 2016/02/17 06:55   >>

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月ヶ浦海浜聚落から帰って体調をくずし、満鉄病院での診断は腸チフスであった。伝染病だからその場で隔離病棟へ即入院させられた。一週間くらいは40度以上の高熱が続き、頭髪が全部抜けて、丸坊主になってしまった。

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   鍋焼きうどんの効用
        西山 健(30回生


 病気はかなり重かったらしく、おそらく医師から回復は難しいと母は言われたのだろう。ある晩、母から「何か食べたいものは?」と聞かれ、毎日一分、三分粥を食べていた私は、即座に「鍋焼きうどん」といった。母は夜遅く外出し、エプロンの下に隠すように、どこからか鍋焼きうどんを買ってきた。看護婦さんや他の入院患者の人達にわからないように、布団をかぶって食べたが、そのおいしかったこと、天にも昇る心地がした
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 後で知ったことだが、どうせ助からない生命なら、せめて一番食べたい物を食べさせて・・・・・・と母は思ったらしい。
 翌日の回診には戦々恐々として臨んだが、ばれることもなく無事に終わった。それからは不思議なことに、薄紙を剥がすように日に日に病状が好転し、11月に退院した。しかし丸坊主になった髪はなかなか生え揃わず、二学期は全く登校しなかった。


満鉄病院
 明治40年に開院したという。満鉄(南満州鉄道株式会社)の傘下にあり、当時満洲では医師・看護婦の技術、設備の整っていた有数の医療施設。通称は「満鉄病院」。小生の生まれはここの小児病棟の一角。そして、昭和17年、兄信男が結核で死んだところ。なお、土屋洸子さんから「西山さんはシベリア抑留の体験をされたそうです。今は故人、これを読むことが出来ず残念です」との連絡がありました。右下は本稿の中国語訳文。

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