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zoom RSS 満洲・公主嶺小同窓会誌 第8章 エピソード −11−

<<   作成日時 : 2016/02/23 07:09   >>

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私が公主嶺に転校したのは3年生の春で、もうスケートの季節は終わり、蒙古風がこまかい黄砂を運んでいた。それまでスケートを滑ったことがなかったし、人一倍寒がりであったので、十月になると冬など来なければよいと、吹き抜ける木枯らしに首をすくませていた。

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    スケート靴のうらみ
         山田 昭(32回生)

 
 否応なしに冬が訪れ、校庭にリンクが造られるころ、新品のスケート靴が届いた。
 ところがこの靴が私の足には大き過ぎて、というよりも私の小さな足に合う靴がなかったのであろう。ビスで留めてあるスケートの前の台の部分が、靴からはみ出ていて底に密着していないのであった。靴の中で足が遊び、スケートは内に外にグラグラと曲がって立つだけがやっとであった。

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 満洲育ちの友達は、嬉々としてエッジを陽に光らせ、チリチリと氷を鳴らしながら風を切って滑る。滑れない私はリンクの真ん中で、歩いては転び、靴の内側ばかりが氷を蹴って、とても滑るどころではなかった。夏の駆けっこでは速かった私が、公主嶺で三冬を過ごしながら、スケートがうまくなれなかったのは、足に合わなかったスケート靴のせいだと、いまだにうらめしく思い出すのである。
】スケートについての思い出は多い。一年生のとき、注文した靴ができてきて、腰掛けの背につかまってリンクに立った日。靴ひも・靴バンドも凍りついて、かじかんだ手では解けなくなって先生に泣きついていった日など。(記念誌20頁)

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