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zoom RSS 満洲・公主嶺小同窓会誌 第8章 エピソード −30−

<<   作成日時 : 2016/03/18 06:18   >>

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みんな率直で明るく、気持ちのよい生徒ばかりだった。六年間の教育経験をもちながら、指導技術も何もなく、ただ血気と熱意だけを頼りにしているような自分を省みて、いつもみんなに済まないと思っていたが、クラスの雰囲気がのびのびとして、活気に満ちているのが何よりも嬉しかった。(記念誌353頁上段)

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   クラスに起きた異変
        徳永 恵(教職員)

 
 A君という子がいた。読み書きもほとんど出来ない状態だったので、何ヵ月か、毎晩のように下宿に呼んで特別指導したら、少し読めるようになった。当時私は、国語の授業に、芦田方式という教授法のまねごとをしていて、時折数行ずつ、座席の順に読ませることがあったが、A君の番になると、ぬかして次の子が読むのを黙認していた。
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 ところがある日、クラスに異変が起こった。例によって、次の子が読もうとしたところ、A君がすっと立ち上がって、後を振り向くや大喝一声「こらっ!」とどなったものだ。そして、あっけにとられた級友をしり目に、大声で読み終えた彼は、威勢よく着席すると、私の顔をみて、にやりとほくえんだのであった。私は目頭が熱くなるほど嬉しかったことを覚えている。(『回想の満洲公主嶺』から抜粋)

】徳永 恵(めぐむ)先生(1912〜1978)青山師範卒。
 公主嶺在任は昭和12年4月から14年3月まで。1978年1月4日、福岡にて没。なお、右は中国語訳文

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