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zoom RSS 満洲・公主嶺小同窓会誌 第8章 エピソード 終

<<   作成日時 : 2016/05/26 06:13   >>

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シリーズ「満洲・公主嶺小同窓会誌 第8章 エピソード」が69本でようやく終わった。スタートが2月9日であるからおおよそ3ヵ月半余り。よくもまあ、との感慨深いものがある。このシリーズに踏み切った思いは私にはそれなりにあった。

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 近・現代歴史を叙述する場合の流れは、先ず@正確であるA視覚的あるB体験者の生々しいレーポートがあるC特殊性のなかに普遍性が見出せるD平易である。少なくともこの5要素がそなわってこそと考えていた。
 それらが客観的な事実経過とリンクしてこそ、読み手にそれなりの感慨と、歴史を踏まえてそれぞれがこれから何をなすべきかの方向性を与えるものと常に思っている。その意味で一つ一つの逸話に不十分だが写真と時代背景を注釈として書き添えてみた。
 それかあらぬか、同窓会が本誌を国立国会図書館に寄贈したところ、同館から「月報」で次のようにコメントされ、我が意を強くしている。その全文をここに転載する。


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  「本屋にない本」 満洲公主嶺
    国立国会図書館月報
           (1988年8月)
 
 
 公主嶺小学校は明治40年から昭和20年までの40年間、今日の中華人民共和国吉林省長春の近くにあった。日露戦争の結果、いわゆる満鉄が誕生したが、公主嶺は主要駅のひとつで、鉄道上・軍事上の拠点となった町である。また大正期には産業試験場が開設され、これは後に大豆の品種改良を中心とする農事試験場として有名になった。
 本書は、公主嶺小学校の同窓会が、「あの土地で共に生きたものの『生のあかし』を記録にとどめておきたい」(あとがき)との思いから編さんしたものである。

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 旧満洲というと、残留孤児の問題にみられるように、今日なお、未解決の課題を抱える地域である。そこに生きた人々が望郷の念にかられることを、容易に許さない厳しさが、そこにはある。本書の構成が二元的になっているのは、そのことの反映であろう。一つ一つの章は、客観的な歴史叙述の部分と、同窓生の回想によるエピソードの部分から成り立っている。
 前者では小学校の歴史だけでなく、公主嶺という町の歴史がいわば日本の近現代史の縮図として描かれており、後者がそれに濃淡様々の彩りを添えている。その中間に、小学校の通知表から、商店の広告に至る種々の資料が印象的に挿入されている。12頁に及ぶ参考文献を付し、この種の本には珍しく詳細な索引を有していることも本書の価値を高めていると言えよう

 残された問題は、我々日本人の歴史認識に関る事柄である。客観的な暦史叙述と私的な思い出とが、内的な統一を保つような歴史の見方を生み出していくことは、新しい国際化時代を迎えて、ますます重要になってきている。(渡辺 樹)

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