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zoom RSS 公主嶺小同窓会誌 第6章 エピソード −1−

<<   作成日時 : 2016/11/18 05:48   >>

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 一年担任、久保田教頭先生は、式典の時、日ごろにまさる謹厳なお顔で、フロックコートに白手袋で奉安室から講堂まで、しずしずとお勅語の箱を捧げもって来られた。壇上の堀井校長先生も白手袋で、全校生徒、シーンと静まる中、お受け取りになる。(記念誌208頁上段)

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   堀井校長の勅語奉読
      手塚明石(旧姓宗・24回生)
 

 黒いビロードの後幕に濃紫のふろしきに包まれた黒塗りの箱。その紐をとく白い手袋、一幅の絵の様な厳粛な一瞬。そしておもむろに「朕(ちん)惟(おも)うに」と始まるのである。堀井校長のお声は、大きくないけれど、よく透る声で、マイクもなしに講堂のすみずみまで響き渡った。私共は入学から卒業まで、堀井校長の心地よいお声の奉読のみ聞かせていただいた。
 ところが6年のとき一回だけ満鉄本社の偉いお方の奉読があった。今まで堀井先生の朗々たる声音に馴れていた生徒建ちは、そのアクセントの違いにびっくりした。一人がクスッと笑ってしまったら、どんどん伝わって、クスクスが講堂中に広がってしまった。そのときの堀井先生の驚愕のお顔は未だに忘れられない。教室へ帰ってから、いつも雷を落とす小山先生が、「僕は校長先生が卒倒するかと思ったよ」とシミジミといわれたことも忘れられない。

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】あのころ、四大節(四方拝、紀元節、天長節、明治節)には必ず講堂で読む校長の教育勅語に頭を垂れたもの。そして勅語は暗誦させられた。
 内容は全て天皇礼賛の辞に終始している。「億兆心ヲ一ニシテ」「我カ皇祖皇租ノ遺訓ニシテ」とあり、果ては「一旦緩急アレバ、義勇公ニ奉シ」と背筋の寒くなるような文言が羅列されていた。



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