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zoom RSS 公主嶺小同窓会誌 第6章 エピソード −16−

<<   作成日時 : 2016/12/10 04:27   >>

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 昭和5年、夏休みのある日、一級下の塩原幸男君と魚釣りに行くことになった。途中、芳原勇君のところで生餌をもらい、現地の様子も色々教えてもらう。二人とも太公望気取りであった。(記念誌215頁下段)

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    水源地に狼の出た話
        小倉利三(22回生)
 

 場所は水源地から三百メートルほどのところ。日の入りごろから食いつきが良いとのことで、午後4時ごろから始めた。
 三匹だ、5匹だ、と夢中になって釣っていたら日はトップリ暮れ、ウキが見えない。早く帰らないと叱られるぞ、と竿を納め立ち上がったら、真っ暗な中に蛍のようなものが二つずつ遠く近くに見える。犬だ、と塩原君が懐中電灯を向ける。シェパードだ! バカ! 狼だ! 十数頭だ、マッチだ、マッチだ、と慌てるが、手も足も震えてなかなかつかない。漸く火のつくようになったマッチを2,3本ずつ、すっては投げ、すっては投げ、逃げた。
 騒ぎで近くの農家から中国人が出てきて、石油をつけた火の枝を投げつけて追っぱらってくれた。4、5頭は足元まで追っていた。何もかも投げ捨てて家に帰っても物も云えず、夕食の茶碗も箸もガタガタふるえて食べられなかった。

水源地
 公主嶺河下流の水源地にはロシアが構築した堰底があり、夏は水遊び、冬はスケートでにぎわった。フナやコイが多かったという

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