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zoom RSS 座談会 回想の『満洲公主嶺』3部作 @

<<   作成日時 : 2017/03/28 06:21   >>

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 『満洲公主嶺』の3部作(記念誌、写真集、ビデオ」。その作成に携わった編集委員が、主宰の伊藤 聖さんの司会で完成後(2007年2月2日、於上野ターミナルホテル)、作成に当たっての苦心話を「座談会」で返り見ています。以下はその興味深い裏話しです。、

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       校史 町史を統合した『記念誌』

 「記念誌」作成が提案されたのは昭和61(1986)年の第5回同窓会の席上で、このときは山口寅蔵・倉垣利男先生が熱心にその意義を力説された。 
 植松 来年は公主嶺小学校創立80周年にあたるから、その記念として学校の思い出に残るような本を作ろうということになったわけだが、ほとんどの人は記念文集のようなものを考えていたと思う。

 −編集委員を各期から出してもらったところ、人選がスムーズに行われたので、これはうまくいくかも知れないと思った。しかし1年後に本の形にするには時間が足りず、正直なところ気が重かった。 
 植松 準備や調査にまだまだ時間がかかると思っていたら、スタートして2週間前後には最初の編集委員会が招集されたのは驚いた。伊藤さんの頭のなかには、すでに構想が出来ていたのですか。
 −構想など全くなかった。2週間の間に年表だけでもまとめておこうと思っていたが、空白の部分が随分多かった。でも5年ごとに区切って記述するという方針が決まってから方向性がみえてきた。  
 植松 小学校のことだけに限定せず、対象を待ち全体に広げたことも、とてもよかった。

 −第1回の委員会のとき山田昭委員(32回生)が、正史と外史とにわけて、各章ごとに外史となるエピソードを入れたら同だろうと提案して、これが記念誌の性格を特徴づける決め手となった。そうでなければ、いわゆる文集になっていたと思う。
 土屋 エピソードは23字×21行という変則的な原稿用紙に書いてもらって、それを各章ごとに振り分けたのだが、適当な各章に割り振るということが理解されなくて、4〜5枚にいくつかのテーマを盛り込む人がいた。
 今井 編集委員のなかでも、エピソードがこのような上下2段の形に組まれると分かっていた人は、少なかったのではないか。

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 −あの形も成功した一因だった。 
 井本 エピソードがあったおかげで、正史の固苦しさが随分救われていると思う。自然描写でも、学校行事でも、予想以上に多彩なエピソードが集まってきた。
 今井 序章に当たる「公主嶺という町」があったのは適切だった。この本をみるまで私は「ロス立て」という言葉があることを知らなかった。
 土屋 エピソードは各人各人が、それぞれ思い込みで記憶しているところがあって、どうしても矛盾すう箇所が出てくる。それを正史によって、正しく記述できたことは特筆していいと思う。
 −明治期から大正時代にかけては、正史もエピソードも集まらなくて、手薄になっていた。でも現存しておられた何人かの方に寄稿してもらい、貴重な原稿をいただいた。あと数年というぎりぎりのタイミングだった。 
 植松 本当にそうでしたね。
 −昭和になってからは「青い眼の人形」とか「リットン調査団」とか、みんな身近かに体験してきたことなので、生き生きと綴られている。 
 今井 満鉄が虚弱児童対策に力を入れてきたことは強調したい。私が3、4年生のときには養護学校というのがあった。肝油服用とか、人工太陽燈とか、午後は昼寝の時間まであって牛乳がでた。

 ーエピソードにも、熊岳城温泉聚落、星ヶ浦聚落など、満鉄の虚弱児児童対策の一環が随所に出てくる。
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 土屋 敗戦前後のことあ、エピソードというには、あまりに悲惨な出来事だが、正史とともに初めて文字になった記録だった。
 −索引は土屋さんの労作で、国会図書館からも賞賛されたが、カードは途中のものを含めて何枚になったのだろう。 
 土屋 約5000枚になったのではないか。どうしても人名、地名、施設などの固有名詞が中心になって、学校行事や自然の風物詩が落ちている。いあから思うと「ロス建て」なども、入れておけばよかった。
 −鉄道北の「ロス建て」は満鉄や農事試験場の社宅になったが、221棟もあった。ロシア遺構については、もう一度ふれたい。
 石倉 濃緑の表紙、黄緑の見返し、背の金文字など、装丁が垢抜けていた。克明に調べられた内容は勿論だが、何よりもまず本の厚さにびっくりした人が多かった。

記念誌に寄せられた反響
□整然とした編集ぶりに一驚しました。どんなにか、ご苦労のあったことと推察しています。心からお慶び申し上げます。(早大図書館)□あかぬけた造本、優れた編集技術に敬服しています。さらにいえば、この本の価値を一層高めているのは、完全な索引が付けられていることでしょう。(国会図書館

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