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zoom RSS 詩集 ロ号33番 永井和子 −6−

<<   作成日時 : 2017/10/31 06:12   >>

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 詩人永井和子(1934〜2016)年、彼女の処女詩集。身辺に起きた細々とした出来事を詩にうたいあげてつづった。全55篇からなる長編だが、順次お手元に届けたい。

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大きな手が欲しい

わたしは大きな手が欲しい
わたしの胸のなかに
いっぱい詰まっているすばらしい言葉を
ぐわつとつかみだして
紙の上に叩きつける
そんなことができるような
大きな手がわたしは欲しい
62・9・22

五月の緑

「都下二十三区の内 最も甚だしい汚染」と
厚生省白書にうたわれたここ江東区の一画
それでも五月の暦がくられれば
立ち枯れそうな街路樹にも緑がよみがえる

うす汚れ ほこりまみれの五月よ
黒くにごり 悪臭のつきまとう五月よ
スモッグに濾されてようやく落ちてくる
太陽を抱きしめるように
やわらかな緑が呼吸(いき)づいている

埃になぶられ 煙になぶられ
それでもよみがえった
この悲しい五月の緑よ
この緑のように
わたしの詩もよみがえっておくれ
63・5・13

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