満州っ子 平和をうたう

アクセスカウンタ

zoom RSS 詩集 ロ号33番 永井和子 −8−

<<   作成日時 : 2017/12/30 06:47   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 詩人 永井和子(1934〜2015)年、彼女の処女詩集。身辺に起きた細々とした出来事を詩にうたいあげてつづった。全55篇からなる長編だが、順次手元に届けたい。

画像
■夜のベッドで

 わずかな残り布を裁ち合わせ つづくり合わせて
 小さな娘の小さなブラウスが
 一枚できた
 子供たちが寝入ってからの
 ほんのわずかの時間に
 音をしのんでかけたミシン
 ただそれだけの仕事に
 なにかみちたりた思いで眠るわたしを
 かなしいと思う

 ・・・・・・・・・よ
 おまえはただ 母 それだけであってよいのか
 美しい母 優しい母と
 呼ばれることにためらいを感じるわたしは
 いかに生きるかを苦悩する
 一人の女でもあるのだ

 子供たちよ
 いつかはこの母を理解してくれるだろうか 
 一人の女として 一人の人間として
 おまえたちの眠りを妨げまいと
 灯りもないベッドの中で
 指先のなれだけをたよりに
 たどたどしい詩を書きつづけるわたしを
                  
                63・9・10

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
詩集 ロ号33番 永井和子 −8− 満州っ子 平和をうたう/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる