書評 「不死身の特攻兵」 鴻池尚史著

 しんぶん「赤旗」は毎日曜日(2月4日)、話題の本について「読書室」に書評を載せているが、今回は纐纈 厚山口大学教授が書いた、「不死身意の特攻兵」。「『戦果』よりも『死ぬこと』を強要する『命令した側』の責任を厳しく追及する」とする氏の言葉に強く共感する。

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    命令した側の責任を厳しく追及

 (前略)戦争を継続する戦力も底をついた現実を直視しない上官たち。一部の例外を除き、己の面目のために、特攻兵に死を強要し続ける。著者は、「特攻はムダ死にだったのか?」と問う。だがその問自体が戦死者への冒涜だとする。戦死者を深く記憶し、冥福を祈り続ける行為こそ大切だと説く。その上で、「戦果」よりも「死ぬこと」を強要する「命令した側」の責任を厳しく追及する。
 現在、再び戦争の危機の時代を迎えようとしている。愛国主義の喧伝(けんでん)のなか、再び狡猾(こうかつ)な言葉で国家に殉ずることを美徳としかねない言説が振りまかれている。その流れを断ち切るためにも、本書は生かされるべきであろう。

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