自著を語る 「日中戦争全史」 笠原十九司

 拙著「日中戦争全史(上・下)」は、昨年7月に高文研から出版されたが、幸い好評を得て、すでに4刷となっている。それは、拙著(笠原十九司)がこれまでの日中戦争史書になかった以下のようま特長が認められたからではないかと思っている。(日中友好新聞ー2月5日付)
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   戦争前夜にさせないためにも

 一つは、従来の日中戦争史の歴史者は、柳条湖事件から満州事変を書き起こし、盧溝橋事件から日中全面戦争を書き起こしたのが多かったのに対し、拙著では1925年の対華21ヶ条の強要から日中戦争の「前史」が開始され、1928年が「前史」から「前夜」に転換したターニングポイントとなったことを明らかにし、戦争に至る「前史」と「前夜」を知ることは、、日本国民が現在の日本を新たな戦争「前夜」に突入させないためにも必要であることを強調した
   日中戦争における海軍の責任
 
 一つは、日中戦争における海軍の戦争責任を究明し、日中戦争を全面化させたのも、日中戦争からアジア太平洋戦争へと突入させたのも、「陸軍が海軍を引っ張った」という通説と異なり、「「海軍が陸軍を引っ張っていった」結果であることを明らかにした
   中国は太平洋戦争の兵站基地 

 さらに一つはアジア太平洋戦争が開始されて以後の日中戦争の変容と実態について、中国がアジア太平洋戦争遂行のための総兵站基地とされ、資源・食糧の強制的収奪が行われ、強制連行・強制労働まで行われた実態を詳述した。

 さらに、米軍機による日本本土爆撃を阻止するために、中国大陸の日本軍の約50万人を総動員して徒歩で、食糧補給もないまま、米中連合軍の飛行場を攻撃させるという強引な大陸打通作戦を強行、多くの日本兵が病死、餓死により犠牲となった事実を詳述した。
 最後に、日本軍は中国戦場において中国軍に敗北し、降伏したことの厳然たる事実を明らかにした。

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