弾圧事件 忘れない 「檻の俳句館」開館

 戦時下に弾圧された俳人を顕彰する「檻(おり)の俳句館」が、長野県上田市に開館した。先月なくなった俳人金子兜太さんが揮毫した「俳句弾圧不忘の碑」の建立にあわせ、石碑のそばに誕生。館主で俳人のマブソン青眼(せいがん)さん(49)は「平和を願った金子先生の思いにふれられる場所にしたい」と語る。(東京新聞3月19日付=小佐野慧太)画像
     戦争にあらがう生き方
 
 (戦争が廊下の奥に立ってゐた         渡辺白泉)
 (戦闘機ばらのある野に逆立ちぬ        仁智栄坊)
 (大戦起こるこの日のために獄をたまわる   橋本夢道)

 館内には、「鉄格子越しに「新興俳句弾圧事件」の被害者17人の肖像画、紹介文、俳句が一組ずつ展示されている。
 1940年台前半、戦争や軍国主義を批判・風刺する句を作った俳人ら少なくとも44人が治安維持法違反容疑で摘発、うち13人が懲役刑を受けた。拷問され、釈放後間もなく病死した人もいた。これが世にいう新興俳句弾圧事件だ。

 マブソンさんは「戦争の前には必ず表現の自由が危機にさらされる。上からの弾圧だけじゃなくて、自分で自由をあきらめて時流に便乗する下からの弾圧が怖い」と訴える。「戦争に反対した人たちをたたえるのは欧州では当たり前。日本人も人間らしく生きようとした俳人たちをたたえていかなきゃ
 入館無料。原則火曜休館。4月以降、毎月第四日曜の午後2時半から、「檻の会」と名付けたマブソンさんとの懇談・句会を開く。参加費は千円。

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