卒業式で「海ゆかば」斉唱 永井至正 

 戦後73年、東京新聞は今年も終戦を記念して、テ-マ投稿「語り継ぐ」を募集。応募した僕の投稿が8月14日に掲載されました。題して「卒業式で『海ゆかば』斉唱」。満洲・公主嶺小学校での悲しくもつらい思い出です。
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 「あの年の夏は暑かった」。8月になると、戦争体験者なら誰しもがそう思い、さまざまなことが蘇(よみがえ)ります。
 僕が小学校(当時は国民学校)を卒業したのは、終戦の1945(昭和20)年の3月です。旧満州(現中国東北部)の公主嶺という地位さん町。その卒業式で歌ったのは、なんと驚くなかれ、「海ゆかば」でした。
 「海ゆかば」は、戦争末期、南方戦線で日本軍などが玉砕したときにラジオのニュース放送の冒頭に流された曲です。「天皇のお傍らで死のう。わが身を振り返ることはない」という意味の歌詞が迫ります。
 軍国少年だった僕らは校長室で「卒業すればみんなと会えなくなる。だから『海ゆかば』を歌わせてください」と懇願しました。始めは困惑顔の校長が「分かった」と返事をしたのは卒業生で前年にフイリピンで特攻死した兄のことが頭をよぎったのでしょうか。
 あれから73年。思えばつらく悲しい時代でした。、そんな危うい気配が今また漂(ただよ)いますが、二度と戦争を繰り返してはなりません

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