詩集 ロ号33番 永井和子 -15-

 詩人 永井和子(1934~2015)年 彼女の処女詩集。周辺に起きた細々とした出来事を詩にうたいあげてつうった。前55篇からなる長編だが、順次お手元に届けたい。
画像
 バスケット

 小さなバスケットが二つ
 空色と赤と
 子供たちは眼を輝やかせて
 わたしの手もとをみつめている
 この中にお弁当やお菓子をいれて
 遊びにいこうね
 そんなわたしの言葉を半分もきかず
 四つの足がおどりだす
 少し軽くなった財布をしまいながら
 わたしも笑ってしまう
 空色と赤と
 かわいい二つのバスケット
 帰りには春をいっぱいつめてこよう
            64・3・19

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