「引揚船の幼児 私が重なって」 読者の広場 

 NHKドラマ「どこにもない国」「旧満州(中国東北部)から生きのびて帰国できたいとこたちと、「見ようね」とよびかけあってみました。(しんぶん「赤旗」10月1日付<読者の広場>)
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   続・私の戦争体験
      大坂・八尾市 野田雪江(78歳)

 
 引き揚げ船から降りてくる幼児に、私が重なりました。
 引き揚げの途中で生まれ、赤ん坊のまま乳の出ない母の胸の中で死んだ弟。声もなく泣きながら、いつも口元を指でちいさくたたき食べものを乞いながら病死した2歳のいとこ。
 深い森中を歩き続けるかたわらの草むらに置かれていた赤ちゃんの運命を、6歳の私は知っていました。今、手を引いて歩いてくれる母の手が、外されることもあるのだとおそれました。
 頭、腹、背とDDTをまかれ入国した私たちに、地元の人がミカンをひとつづつ下さいました。私は皮ごとむさぼり食べました。母は自分のを皮をむいて中身を私に与え、母は皮だけを食べました。このようなことは、二度とあってはならないと強く思います。

】3月にNHKで放映されたどラマ「どこにもない国」。引揚者にとっては強く印象に残ったものです。あれから半年たってもあのときの悲しい体験は思いだされ続きます。
どこにもない国http://38300902.at.webry.info/theme/a2f3771482.html

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