
政府が今国会に提出しているアイヌ民族を支援する新法案。法律で初めてアイヌを「先住民族」と明記し、文化振興や観光のための交付金制度も設けられた。一方、差別の禁止は禁止されたものの、それを保障する生活改善に関する権利はほとんど盛り込まれていない。(東京新聞2月22付「ニュ-スの追跡」ー片山夏子)
(前略)アイヌ民族初も国会議員菅野茂さん(06年死去)の字なんで、菅野茂二風谷アイヌ資料館の菅野志朗館長は「政府が取ってきたアイヌ民族政策への総括が必要だ。先住民族として権利実現を求めた場合、土地や自治権、アイヌ語を使用する権利を求めることになる。政府は根本的な権利回復は認めたくないので、交付金制度で自治体に施策を丸投げした状態といえる。国連だ採択された『世界の先住民族権利宣言』のないように沿った権利回復をすべきだ」と訴える。
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