
戦場に送るな 心に深く刻み
東京・大田区 柿沼 昌芳(82)
小学3年で終戦になり、焼け野原の東京に帰ってきました。『新しい憲法のはなし』で日本は二度と戦争をしない国になったと教えられました。「戦争放棄」と書かれた坩堝(るつぼ)に戦車など投入された口絵を記憶しています。
中学2年の時、カービン銃を肩にした警察予備隊の写真を新聞で見ました。衝撃を受け、戦争中、日本は戦争に負けることはないと教えてくれた先生、これからは戦争しない国になったと教えてくれた先生。先生に2度だまされたと思いました。
数学の楽しさを教えたいと教師になりました。教師の置かれている位置に関心もありませんでしたが、職員室の「勤評(勤務評定)は戦争への一里塚」というステッカーはこれまでのことを想起させてくれました。「教え子を再び戦場に送るな、青年よ再び銃を取るな」というスローガンも心に深く染み入りました。9条を改悪しようとする安倍首相を許すことはできません。
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