代替わり狂想曲 天皇の政治利用に注意

 私は従来、このコラムでは社会的な事象で評論することを避け、専門の科学・技術に係わる地味だが重要な問題を論じるようにしてきた。しかし新元号の発表以来、この一カ月余り続いてきた天皇の代替わり行事に絡む一連の狂想的な状況を見て、一言感想を記しておかねばならないと思って筆を執った次第である。(東京新聞5月17日夕刊ー「文化欄」)
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 (前略)新元号の決定過程に安倍首相が介入し、国書である『万葉集』から選ばれたと解説まで加えてみせたパフオーマンスは、内閣総理大臣たる自分が人々の時間までも支配していることを国民に知らしめる意図を感じさせる。前もって新天皇になる予定の皇太子に対して「令和」を採用すると宣言したのも、時間の支配者は天皇ではなく、この自分であることを認識させるためであったのだろう。そうして、国民に対し、「平成の終わり、令和の始まり」を広く演出して、あたかも時代が大きく変わるかのように錯覚させた。(後略


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(いけうち・さとる=総合研究大学院大名誉教授)

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