詩集 「ロ号33番」 永井和子 -34-

 詩人 永井和子(1934~2015)年の処女詩集。かつて暮らしをともにしたなかで、身辺に起きた細々とした出来事を詩に刻んだ。全55篇からなる詩集だが、日々を追ってお手元に届けたい。
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      夏の終わり
 
 うす絹のような風が
 むきだしの腕を吹いて過ぎる
 焔のようなカンナの花は
 うらぶれた夏の終り
 油ぜみもみんみんぜみも去ってしまって
 追われるような一日を
 鳴きつくしているひぐらし
 青銀のとんぼがあんなに高く
 梢をかうめていく
 かすかな羽音のsとに秋がゆれていた
 うす絹の風もいつか
 ばったりと重く冷えて・・・・・・もうひぐれ
             
    64・9・8

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