コロナ禍で「音楽・芸術」が大打撃 『赤旗・潮流』

ほんの数分ではありますが、鍵盤の奏でる旋律が心に染みます。NHKBSの「駅・空港・街角ピアノ」が静かな人気を呼んでいます▼世界各地の駅や空港、街角に置かれた一台のピアノ。立ち寄る誰もが自由に弾くことができるのです。元バンドマンで靴磨きの男性はボブ・ディランを。「僕のピアノが人を幸せにする」とさらりとひと言。目の不自由な女性によるAKB48の曲も忘れられません▼先ごろ、もう一度聴きたい演奏を募った特集を放送しました。リクエストした20代の女性は「受験勉強が手につかなったときに曲調と歌詞が心に突き刺さった」。それは若者の気持ちに寄り添う教師のピアノでした▼演奏する人と聴く人の人生が交錯します。人々が音楽への愛情、親しみを寄せていることがわかります。その音楽・芸術がコロナ禍で公演などの中止・延期がが相次ぎ、大打撃を被っています▼当初、安倍首相は「税金を使った補償はしない」という姿勢でした。第2次補正予算で560億円を芸術支援に充てることになったのは、アーティストや世論に押されたから。それでも6900億円といわれる損失にはお呼びません▼イギリスは1人あたり34万円、ドイツは個人の生活維持のために総額1兆2千億円の支援を。「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要」。ドイツ政府はこんなに明解なのに文化。芸術への心に染みる、わずかな言葉さえ聞こえてこない。安倍政権への疑念はここにも根深いものがあります。(2020・7・17) 【今日の出来事】1955年カリフォルニアにディズニーランドオープン…

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