「核廃絶へ決意を新たに」 『赤旗・潮流』

被爆75年、”原爆投下は必要だった”という神話がまたぞろ出るかと思いきや、そうでもない。”不必要で誤りだった”という声を主要メディアが取り上げているーオンライン集会での米国の活動家の話です▼一例がスーザン・サザード氏のワシントン・ポスト紙への寄稿です。故谷口稜曄(すみてる)さんら5人の被爆者の人生をまとめた『ナガサキ』を著したノンフィクション作家です。日本の降伏が確実視されていたこと、米政府が意図的に必要論を流したことを指摘しました▼読みての心にぐっと迫る寄稿です。遺体が黒焦げで制服の名札しか弟を確認できなかった少女。髪が抜け熱にうなされ亡くなる少年。被爆者に徹底的に寄り添った寄稿は、必要論に立つなら「将来において核兵器の使用を黙認することになる」と強調しました▼ロサンゼルス・タイムズ紙も原爆投下は不要だったと大統領らが知っていたとする歴史加の寄稿を掲載。世論調査では原爆投下について「許されない」と考える若者が目立ちます。原爆をめぐる認識に潮目の変化がうかがえます▼背景にあるのは被爆者の訴えです。それは世界の市民を奮い立たせた外交官の心を揺さぶり、核兵器禁止条約を生み出しました。いま世界最大の核保有国の中で変化を加速させています▼「核兵器がなくなるまで、被爆者はたたかいをやめない」。谷口さんが亡くなる直前、病室から発したメッセージです。被爆から75年、改めて被爆者の言葉を胸に刻み、核廃絶へ決意を新たにする時です。(2020・8・16)ー8・17日に記す。 【今日の出来事】1945年インドネシア独…

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