「うそみたいな本当の話」って 『赤旗・潮流』

祭り大好き人間にとってはさみしい限りです。新型コロナの影響で次々の中止や縮小をよぎなくされているからです▼その祭りの多くが疫病退散を起源としていたことは、日本も疫病とのたたかいの歴史だったことを物語っています。京都の祇園祭もそうです▼八坂神社によると貞観11年(869年)、京の都をはじめ日本各地に疫病が流行し、平安京の広大な庭園だった神泉苑に当時の国の数66本の鉾を立てて災厄の除去を祈ったことがはじまりと伝えられています▼かつては祈るしかありませんでしたが、いまは科学の力と連帯で疫病を封じ込めようと日々懸命な努力がされています。新型コロナ対策をめぐり、その科学性に疑問が持たれる事態が大阪府で相次いでいます▼メディアがもてはやした吉村洋文知事の「大阪モデル」。ところが「黄信号」や「赤信号」の点灯基準を次々引き上げ。「結果を見てから基準を決める。科学でこれをすると信頼性が揺らぎます」(ノーベル賞受賞者の山中伸弥京大教授)、「府民の感染予防の観点から許容できない。(赤信号の基準も)現場の実態とかい離している」(大阪府医師会の茂松茂人会長)と苦言が▼「うそみたいな本当の話」と吉村知事がコロナに効くかのように、うがい薬を推奨。専門家からは科学的な根拠の不十分さが指摘されましたが、うがい薬が市場から消え、歯科治療に支障をきたす事態まで起きました。パフォーマンスではなく「本当の話」でしか撃退できません。(2020・8・22) 【注】吉村大阪府知事といえば、大阪維新の会所属。その教祖ともいえる橋本徹氏が、ブラジ…

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