「文章とはやはり言葉なのだ」 『赤旗・潮流』

文章はまず口から。芥川賞作家、村田喜代子さんの『名文を書かない文章講座』の基本編にあります。紙に書くものだけでなく、口の中で転がしても文章だ。文章とはやはり言葉なのだ▼20年前に刊行された本ですが、示唆に富み、開くたびに教えられます。ものを書くということは、ものをどう見るかということであり、自分の心と精神が文章の上に歴然と表れてしまうことに留意せよ。そんな心構えや戒めも▼「国語が乱れていると感じる人が減っている」。文化庁の世論調査で国語の乱れにたいする意識の変化が明らかになりました。この質問を始めた1999年度から「乱れている」は20ポイント減り、逆に「乱れていない」が20ポイント増えています▼担当者はスマートフォンやSNSの普及を背景にあげています。人びとが文章を発信する機会がひろがり、多様な表現にふれやすく、それを寛容にうけとめる人が増えつつあるといいます▼とはいえ、今も3人に2人は乱れを感じ、敬語の使い方や若者言葉を例にあげる声も多い。著名人や影響のある人物の言葉の軽さ、雑さを指摘する専門家も少なくありません▼空虚な言葉の連続だったー安倍政権の7年余を検証する一文に書かれていました。国民を欺き、失政をごまかすために口を極める。それは菅政権になっても変わらないでしょう。村田さんは、文章は道理であり、誠実に言葉数を費やして、自分の前にある事象に迫るものだと説きます。真実が宿る言葉をとり戻すたたかいはこれからも。(2020・9・28)

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