「半沢直樹」と地銀再編 『赤旗・潮流』

大手の都市銀行の数は4行、一方で地方銀行は102行。「地銀の数が多すぎる。再編も一つの選択肢になる」。菅首相が突然、言い出しました▼これに対して、全国地方銀行協会の大矢恭好会長は「再編だけが手段ではない」と発言。業界では、再編が政治主導で進むことへの懸念がささやかれています。確かに、地銀は低金利時代にあって厳しい経営にさらされています。しかし、数を減らすだけで解決するのか、地域経済の活性化に逆行しないか問われます▼折しもテレビドラマ「半沢直樹」が、政府与党の銀行への赤裸々な介入を描き佳境を迎えています。国土交通相や与党幹事長が、経営難に陥った航空会社の多額な債権を手放せと主人公の銀行に迫っているのです▼絶望的な状況でも最後の最後のにはどんでん返しになるスリリングさ。正しいことを求め、自らの仕事を全うする半沢の姿は前シリーズと変わらず。横暴な相手とたたかう決意を込めて叫ぶ「倍返し」のセリフは今回、巨悪を相手に「千倍返し」に進化しました▼理不尽なことを許さず、生きいきと働きたいー。多くの人の願いです。現実に目を向ければ、労働条件が悪く低賃金の非正規労働者が働く人の4割近くを占めています。さらに新型コロナ禍で、真っ先にリストラの対象にされてもいます▼働く人々が安心して暮らせる社会にすることが、日本経済の回復にとって不可欠です。それは政治の役目でもあります。屈せず、共に立ち上がりませんか。半沢直樹のように。(2020・9・25)

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